うわっっ


驚いた。


振り返ったその先に、細く開いた隙間から俺の部屋の電気を反射する白い顔がのぞいていたのだ。



「えっ。ハル?」


呼んだのに、猫のようなくりくりした瞳を瞬くだけ。


なんだろう?


何か用事でもあるのだろうか?


母さんからの言伝かな?


予期せぬ来客に混乱する俺へ
ハルは静かに告げた。



「楓も桐も上で寝てしまったから、今夜はボクが、ここで寝る」



「ああ、」


ん?




・・・







「え⁈」