とにかく、心愛の無事を早く確かめたかった俺は 空いていない視聴覚室の鍵をとってくる。と言った上田を無視して、 ガラスドアを蹴り割った。 「心愛っ!心愛ぁっ!」 走ってきたせいで、声が出にくい。 早く見つけ出してやらなくては。