side 陽日



俺は薬局を出て電話をかけた。


――――プルルッ…プルルッ…

『………はい…』




電話にでたのは俺のマネージャーをしている相原。



「今薬局でたから迎えよろしく。」

『わかりました。』





俺は電話を切ってため息をついた。



「なんなんだあの生意気なダサメガネは…。」



あのダサメガネを思い出すと笑えてくる。
我慢できなくて声を出して笑っていると迎えの車が俺の前に止まった。



運転席から相原が出てきて後部座席を開けた。



いつも通り無言で乗ろうとすると



『何か良い事ありましたか???』


相原に聞かれた。



俺、顔に出てたか???