どうしよ、泣けてきた。

連れてこられたのは小さな空き地。


今から何が起こるの?

不安でたまらない。

ふと頭をよぎるのは彩乃達、


そして柳葉君だった。


「ねぇ君名前は?」


「………大田、絢香です」


「絢香ちゃん。泣かないで?今から楽しい事が始まるんだから」


そう言ったのは、金髪の人だった。楽しい事?


…もう、帰りたいよ。


あんな所で本なんか読まなきゃよかった。


あぁ、また涙が。