二時間目の授業を終え
自分の席で伸びをし
ふと窓の外を見た。
”まだ降ってんだ…。
早く梅雨終わんないかなー”
独り言をポツリと呟いていると
私の名前が呼ばれた。
「ちーあーき‼︎彼氏さんが呼んでるよ〜♡」
”え⁇彼氏…?そんな人私に居ないし”
と席を立ち廊下に出た。
「どうしたの?真ちゃん。」
「いやー、今日さ傘忘れちゃってさ
帰り傘に入れてくんね⁈」
「はぁ⁇朝どーやって来たのよ!
こんなザーザー降りなのに‼︎」
すると、真ちゃんは車のハンドルを持つようなジェスチャーを始めた。
それを見て私は呆れて
「…はぁ。わかったよ。。でも、早く帰るからね?今日急いでるから。」
「サンキュー‼︎じゃあ、帰り迎えに来るから待ってて‼︎」
と言って、走って行ってしまった。
ため息をつきながら、教室に入ると
目の前に仁王立ちした………
「…美沙子」
「山中〜千晃さん⁇」
「…はい」
「やっぱ鈍感だね」
「はい?」
「この2年間ずっと一緒にいると
分かるよ。やっぱ千晃、鈍感。」
あぁ…またその話か…。
「だからね、私は真ちゃんとは幼馴染で
私は友達以上に思ったことは一度もない‼︎はいはい、撤収撤収〜」
「ちょ、千晃!まだその話は「浦田美沙子早く座れ」
「…千晃」
「ふふ笑」