ホールズを好きになった理由を考えて、
物思いにふけっているといつの間にか
10時のチャイムが鳴った。
もうこんな時間か。
妻が失踪しているというのに私は
何バカな事を考えているんだ。
とりあえず、どうするか考えないと。
すると目の前にホールズが差し出された。

「やっぱり何か思いつめてるみたいですね」

「何かあったなら私に相談してください」

そこには神妙な面もちで私の顔を覗く
神田がいた。