私達は多少深読みしすぎのようだ。
私は少し照れながら舌で転がし
ホールズを砕く。

「神田くん、インターホンを押そう」

神田は頷きインターホンを押した。

「ティロリロリローン ティロリロリン」
ん?
何か引っかかる。この音。
ホールズを舐めなくともすぐに
思い出せた。

コンビニエンスストアの自動ドアだ。