ようやく中園宅に到着した。が神田は
まだレバーに釘付けである。

さすがの私も折れるしかない。

好物を奪われるのは悔しいが仕方がない。この状況では神田が冷静に推理できない
であろう。
私は神田にレバーを差し出すと満面の
微笑みでレバーをほおばった。

私もよだれをたらしそうになったが
ゴクリと飲み込んだ。

レバーを食べきると神田は何かに
気づいたように言った。