「もしもし」

「おぉ、やっとでたな。会議はどうした。」

言葉に一瞬詰まったがすぐに切り替えした。

「いや、野暮用ができてしまって。すいません」

「そうか。それならば用事があると一言
言ってから外出したらどうだ」

またもや真っ当な意見を返してきた。
このままだと中園のペースに
はまってしまう。

「申し訳ありません。ペットの吾郎(犬・雌)
の体調がおかしくして動物病院に行ってました。
ところで何か話があるみたいで」

「あ、ああ。そうだ。大事なことだ。
お前にとってな」

よし。こちらのペースに引き込んだぞ。
これからが勝負である。
心を決めた。