「ぷー 1件目のメッセージです」

「もしもし。山本か。今日の定例会議
はどうした。君がメインのプロジェクト
なんだぞ。主役が居なくてどうする」

これはまずい。
真っ当な意見だ。
いや、なにかあるはずだ。
妻を人質にしているからはじめは
冷静に話を進めているに違いない。

「あぁ、あとひとつ聞きたいことが
あってな。人前ではあまり喋らない
方がいい内容だ。
この留守番電話を聞いたのであれば
私にかけなおしてくれないか?
それでは連絡待っているぞ」