「ぷー 1件目のメッセージです」

なんだ?今の音声は何か気になる。
違和感というか、不自然だ。
閃きが足りないようだ。
1度再生停止しホールズを
舐めて考えた。

すると神田が叫んだ。

「部長!この声。中園専務ですよ!」

そうだ。私が中園に留守番電話を
自分の声で吹き込んだのと同様な手法だ。
何故こんな事を。
私が声を偽ったのには理由がある。
それは会議をさぼってしまったため、
電話に出ずらかった。
ただそれだけである。
しかしなせ中園までが同じ事を。