あぁぁあ、なんでそんなにかっこいいんですかぁ?



なんて、脳内で大興奮していると突然降ってきた


「お前、顔、キモい」

の声。


もちろん言ったのは那央くんで。


っていうかあなた、単語しか使ってないですよね⁈


せめて助詞も使おうよ!

文章にしようよーぉ。


とかは言えるはずもなく。



「うぅ、ごめんなさい」


控えめにお辞儀してみる。


「別に」

返ってきたのは冷たい返事。


でもね、知ってるんだよ?

「那央くん、一緒帰ろっ」


これはちゃーんと、許可してくれるってこと。


「別にいーけど」


ほらね?


那央くん、実は優しいんだからー。