「むかしね、こんなかっこうをした小さな男の子たちに会ったことがあるの」




クレアのまっすぐにのびたかみを、風がすくいました。




しずかにぼうしをおさえます。




「それ…小人だよ」




「え?」




「クレアが、トルルたちの言ってた“おもしろいこ”だったんだね」




思い出すようにほほえみました。




「…やっぱり夢なんかじゃなかったんだ」