しずかなちんもくがながれます。




いもうとは、兄の言葉の続きに、ごくりとつばをのみこみました。




ボロボロとこぼれていたなみだもぴたりととまります。




「……クレアのことは、ぼくが守るから」




むねのなかに、すぅーっと風がふいたような気がしました。




古いものをながし、新しいものをつれこんでくる風。




生まれて初めてのそのかんかくに、なんどもまばたきをくりかえしました。