いもうとに聞かれても、うまく言葉がでてきません。




そのはがゆさに、くちびるをかみしめました。




「小人さんが来なくても、わたしにはお兄ちゃんがいるもの!」




小人のバカにするような笑い声が、あたまのなかにひびきます。




トムには、いもうとの言葉が、小人が言いたかったことのように思えてしかたがありませんでした。