「どうして?」




心からの思いの理由を、トムはさぐろうとたずねました。




こんどはすぐに答えます。




いたずらっぽい笑みをふくませて




「しあわせなのに理由がいるの?」




トムはなにも言うことができません。




みかねてつづけました。



「お兄ちゃんは、しあわせじゃないの?」