「じゃあ…きみたちでも、いもうとのびょうきをなおせないんだ…」




がっくりとかたをおとしました。




二人は目をみあわせて、くすりとわらいます。




「いもうとにちょくせつきいてみたらどうかな。“しあわせ?”って。」



トルルのていあんに、クララはなんどもくびをたてにふります。




トルルがせきからピョンっと立ち、




クララもまったくおなじにせきをたちました。




トムにせをむけあるきだします。



「もう…行っちゃうの?」




手にもっていた青いぼうしをしっかりとかぶり、



ふりかえって、わらいました。