しばらく二人はそのときのことを話します。




「あれはおどろいたよ」



「うん、あの子もおもしろいこだったね」




どれくらいむかしのことかもわからない思出話に、二人はむちゅうになりました。




トムは話についていけず、二人のすがたをまじまじと見つめていました。




きがすむまで話すと、トルルは大きくのびをしました。




やっとおわったかといわんばかりに、トムはすわりなおします。




そのようすをみて、トルルはにっこりと、やさしく言いました。




「ぼくらはほんとうに、ただきまぐれにドアをたたいているだけなんだよ」




「そう。みんなおもしろいはんのうをするんだから、やめられないよ」