クッキーの入ったふくろをテーブルの上におき、トルルのとなりにこしかけます。




ふくろの中から、クッキーを1まいとりだし、




はんぶんにわって、トルルにわたしました。




そのこうけいを見て、トムはハッとします。




「前にも、クッキーをたべたよね」




「うん」




二人はどうじにうなづきました。




「ドアはたたかなかったけどね。」




クララがわらいながらつけくわえました。




からかうような笑いかたに、トルルとトムはまゆをひそめます。




「さっき…いもうとは体が弱いって、おしえただろう?」




小人がクッキーを食べているのを見て、おもいだしたのです。




「さいきんは調子が良いんだ。きみたちのおかげじゃなかったんだね」




「どういうこと?」