「べつにへいきよ。それに、体のちょうしも最近いいの。」




むねをはってみせます。




「でも、」




「そうだ!!」




トムの言いきらないうちにこえをかぶせます。




「ヒロバに行って買ってきてほしいものがあるの。」



「なにを?」




「紙にかくからちょっとまってて。」




なにか足りないもの、あったっけ?




と、トムは首をかしげました。




「はい。ばんごはんの前にかえってきてね。」




答えが出るまもなく、メモと




ぬのせいの、小さなおさいふをわたされ




家の外におし出されてしまいました。




いもうとがにっこりとわらって、手をふってくれるので




トムもわらって手をふりかえします。




ほうりだされたスコップと、




ちゅうとはんぱにほられたあなをまたいで、ヒロバに向かいました。