「ねぇ、クララ。」




トルルがクララにはなしかけます。




「なにトルル。」




小人はうたいながら、森の中をあるいていました。




「このあいだ、とびらをたたいたいえがあったろう?」




きっとあの男のことです。




「ああ。すっごくよろこんでた。」




トルルとクララはくすくすわらいます。




トルクラトルクラ・ルンタッタ




トルクラトルクラ・ルンタッタ




「こんどは、だれのいえのとびらをたたこうか?」




トルルがたずねます。




「そうだね。どうしようか。」




トルルとクララはうでをくみ、いっしょになってかんがえました。