「おばあさんのいえに、小人がきたんですか?」



おばあさんはえがおでこたえます。




「ええ。まよなか1時ぴったりに。ドアがたたかれたのよ。」




「ぼうやのおうちも、たたかれるといいわね。」



おばあさんはトムの頭をなでました。




「あの、どうしたら小人がきてくれるんですか?」





「そうだねぇ…。いえのさきにおかしをよういしたら?」




トムはかおをくもらせます。




おかしをかうことができないからです。





おばあさんはそんなトムを見て、ほほえみました。




バスケットから、クッキーのたくさん入ったふくろをとり出して、




「これ、あげるわ。」




トムにわたしました。