……


………





「もう!!はや君なんて大嫌い!」






今日はや君に会えるって楽しみにしてたのに…



わかってるもん




我が儘言ってる事くらい…



だけど今日はあたしの誕生日なんだよ…?






『茜?開けて?』




「なんで今日なの?
仕事今やらなきゃダメなの?
そんなに大事な仕事なの…?」




『うん……大事な仕事なんだ
喜ぶ顔見たいからぎりぎりまで内緒にしてたんだけど…』




「………なんでかなぁ…いつもそう」





『茜開けて?』





はや君はいつもあたしを笑わせてくれる




はや君はいつもあたしは泣かせる




はや君ばっかり余裕あってずるいよ





でもいいもんね…




本当ははや君もドキドキしたりしてるって 知ったから



『…あははや君大好き』




「これあげたくて頑張ってたんだ」




そう言ったはや君は少し顔が赤かった


ピンクに光ったハートの形をしたネックレス




『………可愛い……あ…りがと』




「うん…喜んでほしいのになんで泣くかな〜」



『嬉し泣きだもん…』




抱きしめてくれたはや君の手は少し震えてて



心臓がドキドキ言ってた




『はや君も一緒なんだね』




「何が?」




『んーんなんでもない』