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「でもほのちゃん、偉いわあ
せっかく入試も頑張って入学した高校だから
最後まで勉強したいって
そういい出したの、ほのちゃんなんでしょ?」
ユッキーは瞳を潤ませてわたしを見上げた。
そうだ、
わたしはそう言って、戸惑う両親を勢いで言いくるめたのだった―――
ユッキーの大きくてきれいな目が、すこしの曇りもなく尊敬の眼差しをわたしにむけて、どぎまぎしてしまう。
「い、いや……
そんな、すごくはないですよ……」
ほんとの動機は、ちょ~、不純だもん……。
「いーや、すごいわ!
ひとりぼっちで下宿なんて、
勇気がいるでしょ?
ほのちゃんは偉い!
根性あるわよ。
うちの息子にも聞かせてやりたいくらい!」
「いやいや、そんなめっそうもない――……。
って」
……ん?
ムスコ?
わたしは腑に落ちない表情で固まる。
んーと、ママ、パパ、
ユッキーにはムスコが……?
「うちの子、一応ほのちゃんと同じ松前高校なんだけれどねー?
もーあんなにいい高校行かせてもらってても、ほのちゃんとは大違いよ
まったく。
今日もね?
ほのちゃんがくるからおうちで荷物の片付け手伝いなさいっていってたのに、どこほっつき歩いてんのかしら……」
ちょっと、、めまいが