少女はその場にいられなくなって、



リュックを投げ出し、かけていきました。



森の中を。



一人で。



きつねは、ただだまって少女の背中を見つめていました。



木も、



花も、



草も、



虫も、



鳥も、



少女の背中を見つめていました。