ハッキリと言います。



「ごめんなさい、きつねさん。」



少女は顔を下に向けました。



「でもほんとうに、暗くなる前にこの森をぬけなければ、きっと帰れなくなってしまうの。」



少女は今にも泣き出しそうでした。