「別れよう・・・」

「・・・」

「って言わなきゃいけないんだよな・・・」

「・・・?」

「でもな・・・俺は涙と離れたくないんだ」

「海崎君・・・」

 俺は何を言ってるんだろうか・・・

「涙と離れることなんて出来ないんだ」

「わたしも離れたくないよ」

「まだ1週間しか一緒じゃないけど
 俺はお前のことを本気で愛してる」

「うん・・・」

「こんな気持ちになったのも
 初めてで・・・俺のせいで
 こんな辛い思いをさせたのに・・・」

「・・・」

「それでも・・・ずっと傍にいて欲しいって。
 離したくないって・・・。
 俺のわがままなのは分かってる・・・」

 俺って勝手だよな・・・最低だ・・・

 でも離したくない・・・一生このぬくもりを

 離したくない・・・

「わたしね・・・ずっと海崎君が大好きで
 初めて会った時に
 初めて話して・・・やっぱり
 大好きって改めて思って・・・海崎君が
 告白してくれて・・・わたしの全部を好きだって
 言ってくれた・・・だから嬉しかった・・・
 一生傍にいたいって心から思ったの」

「涙・・・」

「それにね・・・今、海崎君わたしのこと
 涙って名前で呼んでくれてるでしょ?」

「え?気づかなかった・・・」

「嬉しいんだ・・・それだけのことなのに
 死んじゃいそうなぐらい嬉しいの・・・」

「本当に俺でいいのか?
 きっと・・・これからも辛い思い
 させると思う・・・」

「全然平気だよ♪」

「ありがとな」

「うん♪ックシュン」

「寒いか?」

「ちょっと・・・」

「濡れてる・・・顔にもアザ・・・」

「気にしないで?大丈夫だから(チュッ)

 え!?」

「俺のせいで出来た傷だから・・・
 涙の顔に傷つけちまったな・・・」


「今・・・おでこに・・・チュー・・・」

「ごめん・・・嫌だったか・・・?」