(キーンコーンカーンコーン)

「終わった♪
 夢華行こう!!!」

「ちょっと涙早すぎだよ(笑)
 野球部だってまだ来てないよ」

「だって」

「神山さん?」

「え?」

 またわたし・・・

「あんまり調子に乗んないでよね」

「え・・・」

「海崎君がアンタなんか
 相手にするわけないんだから」

「そ・・・そんなの分かってるよ・・・」

「じゃぁ、あんまり近づかないでよね」

 どうして・・・アナタにそんなこと
 言われなきゃいけないの・・・?

「分かった?(笑)」

「涙・・・」

 もう我慢できない・・・わたしだって
 我慢の限界っていうのがあるんだから!!!

「何でアナタにそんな事言われなきゃ
 いけないんですか・・・?
 アナタは海崎君の何なんですか!?
 わたしは・・・アナタに・・・
 そんな事言われなきゃ
 いけない理由なんてない!!!」

「涙・・・?」

 あ~あ・・・言っちゃった・・・
 わたしの悪い癖だ・・・。
 どしよう・・・これからが恐いよ・・・

「ちょっと調子んのってんじゃないわよ!!!
 アンタ覚えておきなさい!!!」

 恐いよぉ~・・・

「涙?大丈夫・・・?」

「うん・・・平気・・・
 わたしに何か乗り移った気がする?」

「え!?乗り移った!?」

「うん・・・何か自分でも
 ビックリした・・・」

「なっだそりゃ!?(笑)
 変なの」

「だってぇ~」

「まぁいっか!!!
 それより早く見に行こう」

「うん♪」