「あの・・・海崎君ですよね?」

「そうだけど、何で知ってんの?」

「だって・・・海崎君有名人だもん!
 みんな女の子達カッコイイって言ってたよ」

 あ~あ・・・素直になれないなわたし・・・

 昔から知ってたなんて言えない・・・。

「別に俺こっこよくないけど?」

 やっぱりクールなんだな

 それに・・・すっごくキレイな顔だなぁ

 見とれちゃよ・・・それに比べてわたしの

 顔なんか見せられないよ(泣)

「ううん海崎君はカッコイイよ!!!あっ・・・」

 あ~変な女だと思われちゃったよ
 絶対・・・。

 最悪だぁ~

 顔真っ赤だよ。もう見られたくないけど

 逃げ場がないしもう嫌だぁ~(泣)

「お前変なヤツだな(笑)」


 あ!!!笑ってくれた♪わたしだけに
 笑ってくれた!!!

 すっごく嬉しい

「本当に今日はありがとうございました」

「いや」

「もうわたしの事は気にしないで下さい。
 学校遅刻しちゃうんで行って下さい」

「今更もう遅刻だし・・・別に平気。
 ってかソレ飲んだら行くぞ」

「え!?」

「恐いんだろ?」

 海崎君・・・気づいてくれてたんだ
 わたしが震えてたこと・・・どうしよう
 もっともっと好きになっちゃうよ・・・。

「お前名前は?」

「神山・・・涙(カミヤマ ルイ)です」

「ふ~ん」

「・・・。」

 ちょっと冷たい・・・でも
 名前覚えてくれるといいな

「行くか」

「え!?一緒に行ってもいいの?」

「当たり前だろ。なんで同じ場所に行くのに
 バラバラで行く必要があんだよ」

「ありがと」

「お前変なヤツだな(笑)」

 あ!!!また笑ってくれた!!!