「飲み物いらないから・・・

 ずっと隣にいて・・・」



「おぅ。ごめんな涙?

 俺のせいで嫌な思いさせちまったな」


「龍君のせいじゃないよ・・・」



「でもさ・・・」



「だって、吉沢君が龍君のこと

 悪く言って・・・

 わたし耐えられなくて・・・


 龍君は腰抜けなんかじゃなくて・・・


 すごくカッコイイのに・・・」



「涙・・・」



「わたしにとって龍君は一番の王子様

 なのに・・・

 龍君のこと何も知らないのに・・・」




「もういいよ。たしかに俺、涙にちゃんと

 かまってやれなかったし・・・ごめんな?」




「ううん・・・そんなことない・・・

 わたしは龍君が一生懸命

 野球やってる姿が大好きだから・・・」