「あのさぁ・・・」



「うん・・・」





「俺さぁ・・・」




 早く言わなきゃ・・・



 こんなウジウジした男じゃ嫌われる。




「ごめんね・・・龍君・・・」



「え・・・?」




「わたし・・・あれから考えて・・・


 やっぱりわたしが言ったことは


 間違ってたと思うの・・・グスッ」



「涙・・・」




「本当は写真だってわたし以外の人とは

 撮って欲しくない・・・けど・・・

 あの子の気持ちが分かるから。

 わたしも昔は・・・あの子と一緒の

 気持ちだったから・・・だから・・・グスッ」






「涙・・・」




「ごめんなさい・・・グスッ・・・

 本当にごめんなさい・・・グスッ・・・

 お願い・・・嫌いにならないで・・・」




「涙・・・」



(ギュッ)



「俺の方こそごめん・・・。

 正直あの時は涙の考えてることが

 分かんなかった・・・。


 でも・・・今の聞いて涙の気持ちも

 分かったんだ・・・。


 だから誤るなよ。

 それに・・・俺は・・・


 お前のこと嫌いになんて一生なんねぇよ。

 お前こそ俺から離れないでくれ・・・」


 
 もうプライドなんていらねぇ・・・




 涙さえいれば・・・何もいらない・・・