「えっとー、キミ、田中クン?」 あたしから田中に視線をうつした瀬名晴人が、変わらずニヤニヤしながら話しかける。 「…なんだよ」 「俺とお友達になってよ♪」 「は?」 「俺、まだ転入してきたばっかで友達少ないの。だから〜」 そして田中に右手を差し出す瀬名晴人。 「俺、田中クンとはいいお友達になれそうな気するんだけど?♪」