「堂々と桐島様の命に逆らうとは

いい度胸じゃないか」

「今から謝罪に行ってくるのだ。

ついで…桐里を嫁として迎い入れると

告げてくる」


「何…、貴様っ桐里様に迫ったのか!」


「違う!


…契りを交わした」


曖昧な顔でため息の菊乃丞が、


「別件できた。

桐島園の客間に火元が

放置されていたらしい。

葵屋の仕業だ」


帰省なさった桐島様の命が

狙われているのか…。



「…き、桐島様!?」