「桐里…どうしてわかったのですか?

私は秋良様に、」


「っいや…調べていたらそう知っただけの話。

私は…お前の桐里の名の方がお前に合う」


「桐里は本当の名前…

うふふ…嬉しいです」


徐々に分かっていく霧里が

すべてを知ったときどんな表情で

俺を向かいいれてくれる。


喜んでくれるなら多いに嬉しい。


如何して、

不安がよぎってしまうんだ。


「…そうか、

分かり次第お前に教えてやろう」



頬を撫でていた俺の手に


霧里のしなやかな手が重なり、微笑んで魅せた。