美男美女の娘なだけ、
美しさを一人で請け負った霧里の行く末は
花魁で買い取られるか、
大奥に目をつけられるか。
そのうえで、
生むことを決めた二人は
さぞ志が高かっただろう。
「…お前を抱くのはまだ、
私には酷だ。
望んではいるが…、
私は何度も求めてしまう。
霧里が壊れてしまうぐらいにまで」
桐島様の娘さんと聞いて、俺は怖がった。
「それは宗十郎と同じ意見だ。
私たちは霧里の望みを迅速に叶えよう」
「これを幸せであると、
否定をしないでください」
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