「調べてみた。
秋良について…
お前の母の霧里太夫は美しすぎたせいで、
秋良にとらわれていた。
お前のように…、
秋良が思いを寄せた女は太夫だった」
「たった一人の方は太夫を連れ出し
、二人は恋に堕ちて愛されてお前は生まれた。
だが、秋良は許すはずもなく
遊女を連れ帰すことをせず、
彼女に罪を受け止めさせた」
「太夫はお前を取り返せられなかった」
「取引で、お前を捕えた」
代わりばんこで二人は話していました。
もしもそうだったのなら、
私は…、
生きていてもいいのでしょうか…。
「断じて、太夫はお前を売ったわけではない」