小刻みに素直すぎた太夫の言い分を 聞くべきではないのに、 「……なんだか…体のなかに、 火がもえたぎっているようです…」 興奮する身体を納めながら、 甘い果実に触れたくなる一心を押し殺して、 「俺はお前が許した日に抱くと決めている」 好きな女が出来た男が守りたいと思うこの感情は まさか自分にも味わうと想像できなかった。 「…いつか…わたしは、 あなたさまに抱かれたいと、おもうでしょう…」