――― 蝶のように舞い、 勇ましい中に美しさをとりいれたような宗十郎様と、 冷ややかな雰囲気を醸し出しながら、 色欲を映す演技の菊乃丞様。 生まれて初めてお外の遊戯を堪能してよいものなのか、 思いながらもこの部隊から目を離せず、 葛藤をしておりました。 芝居の最中、 一瞬だけ菊乃丞様と目があってしまうと、 貼り付けられてしまうようなこの矢に刺さってしまったのです。