「お許しください。

私は…宗十郎様と触れたくなってしまって…」


「っ!?…あー…もう駄目かもな」


「え?」


「違う、そうじゃない。

俺が…一夜の夢だけの恋心に何てしたくないと…


何を言っているんだ…」


体を小さく丸めてしまう宗十郎様。


慌てふためく私をまた笑った彼が、



「…私は太夫に惚れてしまったということだ」


同じく口づけを交わした。