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いつの間にか私は寝てしまい、
布団にいることに気付くのです。
きっとこれは宗十郎様ですね。
「桐里、
いつまで寝ているのですか。
起きなさい」
戸口に絵島様がいらっしゃり、
急いで支度をしまして、
会えぬことに名残惜しく思ったけれど、
「ありがとう、絵島殿。
私と桐里を面会させてもらって」
隣にあの方がいらっしゃるのです。
「宗十郎様!」
駆け寄るところで足をひねらせてしまうと、
咄嗟に体を支えられました。
「危なっかしいな」
口を隠すように笑った彼に
ときめく私がいます。
「可愛らしいです」
「…男の私が可愛いといわれても
嬉しくはないぞ」
「えっと…
私は今の宗十郎様に
ときめいてしまいました」
私の心臓と彼の心臓の距離が近くなり、
鼓動が二人合って、
「次会えないかもしれないですが…
心を交換し合った仲です、
繋がった絆を切ることなどできません」