――― 「宗十郎様…」 どうして…、 「宗十郎様!!」 徳川吉宗様の中で私は叫び続けました。 私を売女いうから、 遊女だから切り捨てたのですか…? 「あんなに愛してくれたのは嘘なのですか」 体の中すべてが戻しそうで 吐き気をひたすらに抑えたのですが、 信じていた宗十郎様に裏切られた気持ちは苦しくて、 失恋よりも辛いと思いました。