「おやめくださいませ! この方は、無罪でございます!」 ざわつく街の人間と、 罪に問われていた女が薄ら泣いていた。 「なぜ、ひどいことが出来るのですか!?」 桐里…。 もうやめてくれ、 俺が…お前を早く屋敷に 連れて行けばよかったんだ。 殺されてしまう…。 「おやめください、旅の方…。 悪いのは私でございます」 「いいえ…。 貴女様は素晴らしいお人です」