しかし、 無知の風呂敷をつけた桐里は理解できないまま、 「どうして頭をお下げになられるのですか?」 「いいから、桐里。 私に合わせなさい」 おずおずと、私の隣に頭を下げる。 お上に目をつけられてしまうことを想像したくない。 国の成り立ちというのをしっかりと 学ばせなくてはならないか。 「…桐島様…すみませんでした」 「構わない。 私も初めは知らなかったのだから」