旅は様々なものを
学ばせてくれるみたいでした。
何よりも、
二人きりでいられることが
今の幸せでございました。
優しく私を愛してくれる宗十郎様を、
何十倍も愛します。
「待ち受ける危険は決して秋良だけではない。
だが、諦めたくはないのだ」
御布団の中で足を絡ませながら、
私の上に乗る宗十郎様が包み、
身体だけではなく心も慰めを施したのです。
「祝言をあげよう…
すべてを終えた時に」
寝耳の傍で小言を呟く貴方様を、
愛しいと思えた私は生きる道を踏みしめたいです。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…