「へぇ、凌先輩が?」

「うん。話しかけてくれたの」

「ふぅ〜ん」


私が話すと、香織はまた妖しく笑う。


「何よ」

「別にー」

「香織だって人のこと言えないでしょ」

「健二先輩?」

「うん」


すると、また妖しく笑って
早歩きになり、いつの間に私の前に立った。


「頑張ろうね、結衣」

「うん」



そして私達2人は、
香織はドラムとして。あたしはギターとして。
軽音部に入部することとなった。