結局

シンと一線を越えてしまった。







事が終わると

シンを家の近くまで送った。


まだ少し暗い・・・

シンが見えなくなるまで

車のライトをハイにして

道を照らした。


それに気づいたシンは

遠くから振り向いて

ジャンプして手を振った。




シンが見えなくなるまで

照らしていた。







その日、一睡もしないまま

出勤した。



【何かいいことあった?】


同僚が話しかけてくる。

【何で?】

【だって、一日中ニコニコしてる】

同僚にそう言われて

自分の顔に気づいた。

【なんもないけど、寝不足で変なテンションかも】



思い当たるフシはあった。

だけど

まさか言えない。

19歳の男と寝たなんて。







惚れたなんて・・・