シンの押しに負けて

私はその後に起こることを

わかっていながら家に連れていった。





暗闇で見たシンの顔は

よくわからなかったけど

蛍光灯の下で見たシンは

世間一般でいうイケメン。




大学生のシンは

将来体育教師になりたい夢がある話。


小学校から始めた野球を

大学でも続けている話。


大学を卒業したら地元に戻ってきて

子供たちに野球を教えたい話など・・・


沢山話した。






私の話もした。




【明日早いし、もうそろそろ寝たいんだけど送るね】


夜中の1時を回った頃

流石に寝なきゃとシンに伝えた。


【泊まってく!】


それはマズイでしょ。


歳の差9つのふたりでも

暗い部屋にふたりでいるのは良くない。