「ありがとうございました。」
ようやくダンスのレッスンが終わり、秋紀はふぅーっとため息をついた。
「お姉さま、お昼ご飯を食べに行きましょう！」
「え？ええ、そうね。」
疲れきって食べる気力はないが、とりあえず何か食べないと元気が出なさそうなので
とりあえず昼食を食べに行く。
幸い昼食のメインはパスタだったので、食べる気力がなくてもスルスルと食べることができた。

「はあ…」
疲れた…と秋紀はベッドに横になる。
あまり寝間着以外で横になるのは服に皺ができるのでいけないのだが
ダンスレッスンの後は決まって横になる。
というより横にならないとやってられない。
横になっているとドアがノックされた。
「はい。」
秋紀はヨロヨロと起き上がり、ドアを開ける。
「お父様。」
ドアの前には父が立っていた。何やらニコニコしている。
「少しいいかい？」
「はい。」