今日は土曜日なので、朝食の後はダンスのレッスンだ。
この九條財閥は外国企業との関わりもあったりする為、よくパーティーに呼ばれたりする。
今はまだ参加したことはないが、18歳になると既婚未婚に関わらず参加する決まりらしい。
その為、秋紀も美奈子も小さいころから毎週土曜日はダンスレッスンがあるのだ。
正直秋紀はダンスが苦手だ。
ステップやらターンやら…
1つ覚えると最初に覚えたものが1つずつ抜け落ちる。
「秋紀様。そこは右足が前ですよ。」
先生に指摘され、横にいる美奈子と足が逆なのに気付く。
「すみません。」
秋紀はまたやってしまった…と肩を落とす。
「まあ、この曲は男性がいらっしゃらないと練習もできないので仕方がないでしょう。」
そう先生に言われるも、秋紀はこの曲を1ヶ月も練習しているのにできないことが悔しかった。
「お姉さま!18歳になるまでに覚えればいいですよ!!ね、先生?」
「そうですね。あと1年以内に覚えられれば問題はないでしょう。」
美奈子は慰めているつもりだろうが、私よりできている美奈子に言われてもなあ…と
秋紀はさらに落ち込んだ。