悲鳴が聞こえる。
なんだか焦げ臭い。
「秋紀…」
「秋紀、ごめんな」
両親の途切れそうな声が聞こえる。
パリーンッ!
秋紀は毛布にくるまれ車の窓から外に放り出された。
「お父さん…お母さん…あさ…ひ…」
意識が薄れていくなか、秋紀は呟いた。